お酒との上手な付き合い方①|こいずみ内科・消化器内科クリニック|愛媛県八幡浜市八幡浜駅前

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お酒との上手な付き合い方①

お酒との上手な付き合い方①|こいずみ内科・消化器内科クリニック|愛媛県八幡浜市八幡浜駅前

年末年始に旧友との親交や、久しぶりの親族との再会などでアルコールを楽しまれた方も多かったのではないでしょうか

お酒は、その伝統と文化が地域の皆様の生活に深く浸透している一方で、不適切な飲酒は健康障害等につながります。
飲酒を介したコミュニケーションも個人的には良いと思いますが、飲酒する習慣がない方等に対して無理に飲酒を勧めることは避けるべきであることにも留意してください。

当院では減酒外来を行っています。今回は、飲酒についての内容をご紹介させていただきます。

飲酒した際、飲んだお酒に含まれるアルコールの大半は、小腸から吸収され、血液を通じて全身を巡り、肝臓で分解されます。
アルコールの分解には、体内の分解酵素と呼ばれる物質等が関与していますが、体質的に分解酵素のはたらきが弱いなどの場合には、少量の飲酒で体調が悪くなることもあります。

1. 年齢と性別の影響
高齢の方は、若いころと比べて体内の水分量が減少しています。
水分量減少も含めた種々の要因で同じ量のアルコールでも酔いやすくなり、飲酒量が一定量を超えると認知症の発症の可能性が高まります。

若いころから飲酒を続けていると、将来の高血圧等の発症リスクがあると言われています

女性は、一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も男性に比べて少ないことや、エストロゲン(女性ホルモン)等のはたらきにより、アルコールの影響を受けやすいと言われています。
このため、女性は、男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒で、肝臓へのダメージが大きくなり、肝硬変になるなど、アルコールによる身体への影響が大きく現れる可能性があります。

2. 体質の違いの影響
飲酒をすると、顔が直ぐに赤くなる方と、顔色が全然変わらない方がいます。
これは、体内のアルコールの分解酵素が個人によって異なるためです。
分解酵素のはたらきの強弱は、遺伝子によるものと言われています。
東アジアではこの分解酵素が弱く、飲酒後顔が赤くなる(フラッシング反応)方々が一定数存在し、日本人の4割の方が飲酒後にフラッシングが出ると言われています。

フラッシングが出現する方でも、長年飲酒して、飲酒できるようになる場合があります。しかし、そういった方は特に危険です
アルコールを原因とする口の中のがんや食道がん等のリスクが非常に高くなるといったデータがあります。

適切な飲酒量を守って、上手にお酒と付き合っていきましょう
次回は男性と女性のそれぞれの1日あたりの適切な飲酒量をご紹介いたします

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