そのお腹の痛み、過敏性腸症候群かもしれません|こいずみ内科・消化器内科クリニック|愛媛県八幡浜市八幡浜駅前

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そのお腹の痛み、過敏性腸症候群かもしれません

そのお腹の痛み、過敏性腸症候群かもしれません|こいずみ内科・消化器内科クリニック|愛媛県八幡浜市八幡浜駅前

「過敏性腸症候群」という病名を聞いたことがあるでしょうか?

・お腹の不快感が続く
・便秘と下痢を繰り返す
・お腹が張った感じが続く
・静かな部屋(教室や職場など)にいると、お腹がグルグル鳴り、音が他の人に聞こえているんじゃないかと不安になる
・朝、便意がありトイレに駆け込んでしまう(時に複数回)
・通勤、通学の途中や、交通機関で移動中にトイレに行きたくなるんじゃないかと不安になる

これらの症状に当てはまる方は、過敏性腸症候群かどうかを相談した方が良いかもしれません

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)とは、慢性の腹痛が下痢や便秘など便通の異常と関連して続いている状態で、癌や潰瘍性病変などが原因でない場合に診断されるものです。

「Rome IV診断基準」
〇腹痛が
〇最近3か月の間で、1週間に1回以上
〇次の3項目のうち2項目以上当てはまる (1.症状が排便に関連する, 2. 排便の頻度変化に関連する, 3. 便の見た目の変化に関連する)

に当てはまる際に診断します

長く腹痛を伴う下痢や便秘がつづいている場合、過敏性腸症候群以外の病気がないかしっかり見分けることは大切です。
特に、大腸がんの症状を見逃さないようにしなければいけません。大腸癌患者さんは、時に「下痢をすることがあります」「便秘と下痢が繰り返しであります」「便秘が続いています」といった過敏性腸症候群と似た症状を感じていることが少なくないです。
若い年代で多い潰瘍性大腸炎やクローン病という炎症性腸疾患も、長く続く下痢・腹痛・血便の原因になります。

日本での調査では、日本人の14.2%にこの過敏性腸症候群がみられたという報告もあります。
中学生、高校生・大学生は、思春期の体の変化や勉強、部活動、友人や家族との関係、進学、就職など様々なストレスを受けやすい年代です。
また、大学卒業後、就職の際などの生活環境の変化がある時期にもストレスを受けやすい時期です。
学生のおよそ2割に過敏性腸症候群の症状が出るという報告もあります。
朝、学校に行く準備をしているとお腹が痛くてトイレから出られなくなったり、授業中にお腹が痛くなってトイレをずっと我慢したり、腹痛の症状が強く、学校に行けなくなる場合もあります。

過敏性腸症候群には下痢がメインの方、便秘がメインの方、便秘と下痢を繰り返す方、お腹が張る方(ガス貯留)などがあります
それぞれ適切な治療が異なりますので、症状がある方は受診して相談してみて下さい

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