血圧が高い・高血圧症|こいずみ内科・消化器内科クリニック|愛媛県八幡浜市八幡浜駅前

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血圧が高い・高血圧症

血圧が高い・高血圧症|こいずみ内科・消化器内科クリニック|愛媛県八幡浜市八幡浜駅前

高血圧症とは

高血圧症とは

血圧が高い際に高血圧と言われます。たまたま測った血圧が高いときには「血圧が高い」とは言えますが「高血圧症」とは言い切れません。
高血圧症とは、くり返して測っても血圧が正常より高い場合をいいます。よく、血圧の”上”とか”下”という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。

血圧が高いと何がいけないの?

日常会話で、「検診で血圧が高いといわれたから塩分控えないとね」という会話がしばしば聞かれるくらい、日本人には高血圧が身近な病気です。しかし、「高血圧のせいで、身体がしんどくて困っている」という話は聞きません。自覚症状は問題にならないのに、なぜ血圧が高いといけないのでしょうか?
血圧が高くても、ほとんどの方には自覚症状はありませんが、気が付かないうちに血管の動脈硬化が進み、脳卒中や心臓病を起こすことがあります。もちろん、高血圧の怖さは脳卒中だけではなく、脳以外にも多くの臓器・部位にさまざまなかたちで悪影響(=合併症)が現れます。高血圧を治療するのは、そうした合併症を未然に防ぐためです。

高血圧になりやすいのはどんな人?
高血圧になりやすい家系はある?

高血圧を発症する要因は、血圧が上がりやすい体質である”遺伝的要因”と、生活習慣などが影響する”環境要因”があります。家族に高血圧の人がいる場合、血圧の上がりやすい体質が遺伝しているかもしれません。よく、「両親も血圧が高かったから」など、血圧が高くて来院される方の多くが、遺伝だから仕方がないと考えられていることがあります。しかし、遺伝だけが高血圧の原因ではなく、生活習慣の影響で発症する場合も多いと言われています。
高血圧を発症している家族と一緒に暮らしていることで自然と似た生活環境になってしまうため、高血圧を発症するリスクも自然と高まると言われています。

両親ともに高血圧の場合に子どもが高血圧を発症する確率は約50%、両親のどちらかが高血圧の場合は約30%と言われています。
しかし、仮に両親またはどちらかの親が高血圧だったとしても、日頃から血圧が高くならないような生活習慣を意識しているなどの対策をすれば、子どもの高血圧を発症する可能性は低くなるのではないかと考えられています。
つまり、遺伝に関わらず高血圧に気を使った生活習慣が大切です。

高血圧の分類

高血圧は原因によって本態性高血圧二次性高血圧の2つに分けられます。

本態性高血圧について

高血圧を発症している人の約90%が本態性高血圧と言われています。血圧をあげる原因が明確に特定できないものを本態性高血圧と言い、遺伝的要因、過剰な塩分摂取、肥満や運動不足、ストレス、野菜・果物不足、喫煙などの環境要因が関与して起こります。

二次性高血圧について

血圧をあげる原因となる病気がはっきりとわかっているものを二次性高血圧と分類し、主に腎臓の病気からくる腎性高血圧、ホルモンの異常で起こる内分泌性高血圧が挙げられます。若くして高血圧を指摘されたり、降圧剤を複数飲んでいるけど、血圧が下がり切らない人は、是非とも二次性高血圧のスクリーニング検査を受けましょう。

高血圧の生活習慣は何に気をつければいいの?

高血圧の生活習慣は何に気をつければいいの?

もともとの体質、遺伝的素因を変えることはできません。したがって生活習慣の修正に取り組むことが重要です。血縁に高血圧の方がいる場合でも、生活習慣に注意すれば高血圧の発症を予防できたり、高血圧の管理がしやすくなる可能性があります。

塩分の過剰摂取

塩分は血圧を上げるだけでなく、心臓や脳血管にも悪影響を及ぼします。カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルを摂ることによって血圧が安定します(腎機能障害がある方は摂取過多に注意が必要です)。高血圧の治療においては食塩制限が重要で,日本高血圧学会は1日6g未満を推奨しています。おおむね食塩摂取量2gが、濃い口しょうゆで換算すると小さじ2杯強くらいの量です。

ストレス

ストレスの多い生活はなるべく避けましょう。ストレスにうまく対応することが大切です。

肥満

カロリー制限をした減量が血圧コントロールに有効です。

運動不足

運動には降圧効果が期待できます。1日20~30分のウォーキングのような軽い運動がとても有効です。

喫煙

タバコは動脈硬化を引き起こします。吸うたびに血圧は上がりますので、禁煙は重要です。

睡眠不足や過労

休養が不十分の際に血圧が乱れることがあります。

高血圧の治療

降圧目標

75歳未満の方

  • 診察室血圧(病院での血圧)…130/80未満
  • 家庭血圧…125/75未満

75歳以上の方

  • 診察室血圧(病院での血圧)…140/90未満
  • 家庭血圧…135/85未満

高血圧の改善には食生活だけでなく、生活習慣全体の改善を並行して行うことが大切です。
定期的に病院を受診し、医師のアドバイスを受けながら血圧を改善しましょう。

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