肥満症(自費診療)
肥満症(自費診療)
肥満症は、体重の増加によって高血圧、脂質異常症、糖尿病、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群などの健康障害が起こっている、または起こりやすい状態です。当院では、薬だけに頼らず、食事・運動・睡眠などの生活習慣を一緒に見直しながら治療を進めます。
体重は、食事や運動だけでなく、遺伝、年齢、睡眠、ストレス、ホルモン、服用薬など多くの要因の影響を受けます。
「頑張っても減らない」「減っても戻ってしまう」という悩みは珍しくありません。
自費診療であっても、すべての方に薬を処方するわけではありません。BMI、肥満に関連する健康障害、これまでの生活改善、既往歴、現在の薬などを確認し、医学的に治療が適切かを医師が判断します。標準体重の方への安易な処方は行いません。
ウゴービ®・ゼップバウンド®は、どなたでも使用できる薬ではありません。当院では、保険診療と同じ基準で適応を判断します。20歳以上の、次の【1】と【2】の両方を満たす方が対象です。
【1】高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかがあること
【2】食事療法・運動療法を行っても十分な改善が得られていない肥満症で、次のいずれかに該当すること
高血圧/脂質異常症/糖尿病(耐糖能異常)/脂肪肝などの肝疾患/閉塞性睡眠時無呼吸症候群/冠動脈疾患/高尿酸血症(痛風)/腎疾患/変形性関節症などの運動器疾患/月経異常(女性不妊) など
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
例:体重95kg・身長170cmの場合 → 95 ÷ 1.70 ÷ 1.70 = 32.9
※ご自身が適応に該当するかご不明な場合も、まずは診察でご相談ください。
最終的な適応の判断は、診察・検査のうえ医師が行います。BMIの数値のみで自動的に処方が決まるものではありません。
どちらも日本で承認されている肥満症治療薬で、週1回皮下注射します。薬の特徴だけでなく、体調、持病、併用薬、副作用、費用を踏まえて医師と相談して選びます。
一般名:セマグルチド
一般名:チルゼパチド
「効果が強そうだから」という理由だけで薬を選ぶことはおすすめしません。過去の病気、胃腸症状、胆石・膵炎の既往、糖尿病治療薬、妊娠の可能性などによって適切な選択は変わります。
臨床試験では、食事・運動などの生活改善と併用することで、長期的な体重減少が報告されています。ただし、治療前の体重、用量、継続期間、生活習慣などによって結果は大きく異なります。「何kg減る」と保証できる治療ではありません。
初診で安全性を確認し、少量から開始します。
治療中は定期的に体重・副作用・生活習慣を確認し、増量・維持・減量・中止を判断します。
1
ご予約
ホームページまたはお電話から、肥満症自費診療の初診をご予約ください。
2
初診・問診
体重、BMI、腹囲、血圧、体重変化、食事、運動、睡眠、飲酒、既往歴、現在の薬などを確認します。初診は、基礎疾患の確認のため保険診療として診察・検査を行います。
3
必要な検査
血糖・HbA1c、脂質、肝機能、腎機能などを必要に応じて確認します。直近の健診結果をお持ちの方はご持参ください。
4
治療方針の決定
ウゴービ®またはゼップバウンド®の適否を判断し、期待できる効果、費用、副作用、治療目標をご説明します。
5
自己注射の練習
注射の打ち方、保管方法、注射部位、使用済み注射器の扱いをスタッフが分かりやすくご説明します。
6
低用量から開始
最初は少量から開始します。吐き気などが強い場合は、増量を延期したり、用量を戻したりすることがあります。
7
定期診察
原則として約4週間ごとに、体重、食欲、副作用、食事・運動、血圧などを確認し、次の用量を決めます。
8
効果判定
3〜6か月を目安に治療効果と継続のメリットを確認します。効果が乏しい場合や副作用が続く場合は、治療を見直します。
急激な減量では筋肉量も減りやすいため、体重だけでなく体調や体力も確認します。
| 0.25mg | 0.5mg | 1.0mg | 1.7mg | 2.4mg |
|---|---|---|---|---|
| 開始 | 段階的に増量 | 段階的に増量 | 段階的に増量 | 段階的に増量 |
通常は約4週間ごとに次の用量へ進みますが、副作用や体重変化に応じて同じ用量を続けることがあります。
| 2.5mg | 5mg | 7.5mg | 10mg | 12.5mg | 15mg |
|---|---|---|---|---|---|
| 開始 | 必要に応じて増量 | 必要に応じて増量 | 必要に応じて増量 | 必要に応じて増量 | 必要に応じて増量 |
通常は少なくとも4週間以上の間隔をあけて増量を検討します。
維持量は一般的に10mgですが、必ずしも用量を増量することが治療目標ではありません。
薬ごとに対応が異なります。自己判断で2回分をまとめて注射せず、当院へご連絡ください。
嘔吐や下痢が続いているとき、食事や水分が十分にとれないときも、注射前にご相談ください。
多くは治療開始時や増量後に起こりやすく、時間とともに軽くなることがあります。
症状が強い場合は、無理をせず医師へご相談ください。
現在使用している薬・サプリメント、過去の膵炎や胆石、胃腸の病気、糖尿病網膜症、腎臓病、妊娠の可能性、手術や内視鏡検査の予定などをお知らせください。お薬手帳をご持参いただくと安全確認がスムーズです。
自由診療のため健康保険は使用できません。下記は税込価格です。
初回のみ初診料1,500円をいただき、各薬剤価格には再診料を含みます。
ウゴービ®は注射針が別売のため、針代(14本入り1袋 300円)を別途申し受けます。針のみの販売は行っておりません。
初診料:1,500円(税込)+ 初回に処方する薬剤費
| 用量 | 料金(税込) |
|---|---|
| 0.25mg | 10,000円 |
| 0.5mg | 15,000円 |
| 1.0mg | 23,000円 |
| 1.7mg | 34,000円 |
| 2.4mg | 45,000円 |
| 注射針(14本入り 1袋) | 300円 |
| 用量 | 料金(税込) |
|---|---|
| 2.5mg | 16,000円 |
| 5.0mg | 28,000円 |
| 7.5mg | 36,000円 |
| 10.0mg | 39,000円 |
| 12.5mg | 44,000円 |
| 15.0mg | 48,000円 |
ウゴービ®0.25mgで開始する場合:初回 11,500円+針代300円(税込)
ゼップバウンド®2.5mgで開始する場合:初回 17,500円(税込)。2回目以降は、処方用量の薬剤価格に再診料を含みます。
食欲の変化は比較的早く感じる方もいますが、体重は数か月かけて徐々に変化します。体重の減り方には個人差があり、早く減らすことよりも、安全に続けることを重視します。
細い針を使うため、痛みは軽いことが多いですが、感じ方には個人差があります。初回に注射方法を練習し、不安がない状態で開始します。
いいえ。食事を極端に減らすと、脱水、便秘、低栄養、筋肉量の低下につながります。たんぱく質、野菜、水分を意識し、無理のない食事量を保ちます。
軽い吐き気や便秘でも、つらい場合はご連絡ください。増量を延期したり、用量を調整したりします。激しい腹痛、繰り返す嘔吐、水分がとれない場合は早めの受診が必要です。
中止後に食欲が戻り、体重が増えることがあります。目標達成後も、生活習慣や体重の推移をみながら、維持量や中止時期を相談します。
併用できる場合もありますが、薬の種類によっては低血糖の危険が高まります。自己判断で開始・中止せず、必ずお薬手帳をお持ちください。
過度の飲酒は、脱水、低血糖、膵炎、脂肪肝などのリスクを高めます。飲酒量が多い方は、治療開始前に必ず医師へお伝えください。
直近の健診結果や採血結果があればご持参ください。安全に処方するため、必要に応じて追加の検査をご案内します。
使用済み注射器は医療廃棄物のため、次回持参してください。クリニックで破棄します
診察予約の変更は可能です。発注いただいた後のウゴービ®、ゼップバウンド®に関しては原則キャンセルできません。発注後はキャンセルご希望の際にも、100%の薬剤代がかかりますので、ご注意ください。
本診療は自由診療です。診察の結果、医学的に適応がない場合や、安全に治療できないと判断した場合は処方できません。
治療効果には個人差があり、体重減少を保証するものではありません。
薬剤には吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの副作用があり、まれに急性膵炎、胆のう疾患、腸閉塞、重いアレルギー、脱水による腎機能悪化などが起こることがあります。
医師の指示に従い、定期的な診察を受けてください。
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